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北欧住宅に似合うキッチンとは?

公開日:  最終更新日:2023/03/05

リビングやキッチンなど住まいのインテリア、家具など、シンプルで品位ある北欧のデザインが日本だけでなく世界中で人気です。

特に日本ではスウェーデンデザインの住宅が人気で、既成の注文住宅にはない一目見るとすぐわかるおしゃれな住宅になります。

今回は北欧住宅の話とそれに似合うキッチンの紹介になります。

北欧住宅とは

北欧デザインが発展した背景には、19世紀の近代工芸運動があります。

産業革命による大量生産に対して、いち早く国内の工芸産業を守るための近代工芸運動が起こったのがスウェーデンで、その母体となったスウェーデン工芸協会の設立は1845年。

有名なイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動が1880年頃、その影響を受けたドイツ工作連盟(バウハウスの前身)の結成が1907年と比べても、いかに先進的だったかがお分かりいただけると思います。


スウェーデンに次いでフィンランドのクラフツ・アンド・デザイン協会(1875)、そしてデンマークのデンマーク工芸協会(1907)、ノルウェーのノルウェー工芸協会(1918)などへと北欧における近代工芸運動は広がり、その後アーツ・アンド・クラフツ運動やバウハウスと相互に影響し合いながら、その系譜は今日まで続いています。


ちなみにスウェーデン工芸協会は、現在も刊行されている世界で初めてのデザイン誌「FORM」を発行したことでも知られています。


アメリカ・北米住宅については「アメリカン住宅なら映画の主人公のように暮らせるかも?」をご覧ください。

快適な住まいへのこだわりが北欧デザイン

シンプル&モダンの代名詞のようになっている北欧デザイン。それは厳しい自然環境の影響によるものとする考えをしばしば目にします。

北欧は、スカンジナビア半島のデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、さらに近隣のフィンランドやアイスランドといったヨーロッパ北部の国々の総称。

北欧の冬は日照時間が極端に限られ、例えば冬至の日照時間は24時間の内コペンハーゲン(デンマーク)で約7時間、ストックホルム(スウェーデン)で6時間、ヘルシンキ(フィンランド)では5時間50分ほどしかありません。


このような環境にあって、多くの時間を家の中で暮らさなければならない北欧の人々のライフスタイルが、そしてリビングやキッチンなどのより快適な住まいへのこだわりが、すぐれたデザインを生み出したと言われています。


もともと手仕事と農業で成り立っていた北欧の国々で工芸の近代化の動きが早かった背景には、工業化に伴って失われていく自国の伝統への強い危機感があったようです。

北欧住宅のキッチンの魅力とは?

北欧住宅のキッチンの魅力は、一言では表せませんが『シンプリシティなデザイン』『自然素材と手作りの温もり』『飽きのこない完成度の高さ』と言われます。

シンプリシティなデザイン

シンプリシティとは「魅力的で実用的なシンプル」を表す言葉で、「品位」を感じさせる一つの姿勢=あり方を示します。それは日本人とって、馴染みの深い価値観ではないでしょうか。

北欧キッチンのデザインのポイントは、シンプルなベースカラーとサブアイテムの配色のバランスです。

ホワイトや淡いアースカラーをベースカラーとして、淡いブルーやグリーンなどの爽やかなイメージのサブカラーを合わせることが基本です。ホワイトの面積を増やすほどモダンな印象になります。

また、空間を彩るデザイン要素の一つとして、オレンジやレッドなどの差し色(アクセントカラー)を使うことも効果的。

例えば白い壁に配置された赤いタイルや、オープンな棚に配置したオレンジの小物が、空間全体を引き立てるアクセントとなります。

自然素材と手作りの温もり

長い時間を家族や友人と過ごすことができる空間づくり。北欧のキッチンは、無駄のないすっきりとしたデザインだからといって無機質な感じはありません。

それは無垢材などの木質建材が多く使われていたり、やさしいフォルムのチェアなどが配置されているからでもあります。木質建材の割合により空間の表情も大きく変わります。

 

また、壁面に焼き物であるタイルを取り入れるのも北欧キッチンの特徴です。タイル素材が持つ温かみに加えて、シンプルな白いタイルなら清潔感のあるキッチンに。エイジド加工されたアンティーク調のタイルを使えば北欧のカントリーキッチンの雰囲気を演出できます。

飽きのこない完成度の高さ

「完成度が高い」とは北欧の家具やプロダクトについて語られる賛辞ですが、キッチン空間についても当てはまります。

キャビネット、ワークトップ、シンク、水栓、レンジフードはもちろん壁材や床材、さらに家具や照明などのインテリア、機能性や使い勝手など、キッチンというひとつの空間にあってどのように使っても揺るがない普遍性、経年の変化を価値に変える美意識がそこにあります。それは180年間近くにわたって磨かれ続けてきた北欧デザインの完成度でもあります。

北欧住宅にもメリットキッチンは似合う

あなたがスウェーデンの家・北欧系の住宅メーカーと契約したいと考えているのならキッチンは国産のキッチンメーカーではなく、海外キッチンにこだわるべきです。

ヨーロッパとカナダってデザインが違うんじゃない?」って心配されるかもしれませんが、まずはキッチンデザイナーの私にご相談ください。


夢のキッチン、夢の住宅を一緒に実現するベストパートナーとしてあなたのご要望をお聞きし、しっかり把握した上で必ずご要望にあったキッチンを提案いたします。


あなたの『輸入キッチンのある住まい』という夢が叶いますように!

キッチンデザイナー:齋藤 達紀

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