アメリカンスタイルの住宅なら映画の主人公のように暮らせるかも?
アメリカ西海岸が舞台のドラマならサーファーズハウス、開拓時代のファミリーの物語ならニューイングランドのコロニアルスタイル、富豪とのロマンスならジョージアンスタイルの豪邸でしょうか。
おしゃれなアメリカンスタイルの住宅と言っても色々と様式があるようです。
今回は映画やネットフリックスなどでよく見る憧れのアメリカンスタイルの住宅について紹介します。
アメリカの住宅様式のルーツは?
ヨーロッパ各国からの移民によって開拓されたアメリカ。
人々は母国の住まいの特徴や様式を踏襲しながらも豊かな森林などその土地の資源を活用して、気候風土に合った住まいを建ててきました。
そのためアメリカの住宅とひとくちに言っても地域や年代によって様々なデザインがあります。
その代表的な例をいくつかご紹介いたします。
[ニューイングランド コロニアル]
コロニアルとは“植民地時代の建築様式”のことで、「コロニアルスタイル」や「アーリーアメリカン」は、アメリカ独立前の初期の住まいの総称です。
その中でもニューイングランド地方のコロニアルスタイルがよく知られています。
17世紀から18世紀の開拓時代初期のころこの地域への移民の多くは清教徒をはじめとしたイギリス人でした。
現地には豊かな針葉樹の森が広がっていたため本来レンガだった外壁が横張りの木のラップサイディングに置き換えられ、アメリカでも今日まで続くシンプルでお洒落なデザインとなっています。
ラップサイディングの外観デザインは、開拓民とともにアメリカ大陸西海岸のカリフォルニアやシアトルなどへと伝わって、今日のサーファースハウスの原型となっています。
[ジョージアン スタイル]
成功者たちのステータスシンボルとも言える重厚感溢れる建築様式がジョージアンスタイルです。
イギリスから渡ってきた様式で、ルネッサンス様式の基本となっているシンメトリーや古典的なモチーフを重視したデザインが特徴です。
18世紀初頭から19世紀にかけてアメリカ南部の大邸宅にみられる様式で、レンガ造りのウィリアムズバークの総督公邸などが知られています。
さらに、北東部のニューイングランド地方では、レンガに代わって潤沢な木材が手に入ったため、外壁は横張りのラップサイディング仕上げとされ、窓周りや玄関周りに装飾モールやペディメントが施されました。
当方でもジョージアンスタイルのデザイン提案は得意です。
[スパニッシュ コロニアル]
アメリカ独立前、スペインからも多くの移民がアメリカに移住してきました。
これらの移民たちが作り上げた様式がスパニッシュコロニアル様式の家です。
例えばニューメキシコ地方の特徴的な建物で、プエブロ様式(サンタフェ)と呼ばれるスタイルがあります。
17世紀初頭から始まる統治時代のスペイン文化やメキシコ文化との融合によりかたち作られたもので、アドビと呼ばれる日干しレンガと土で壁を作り、屋根は陸屋根(屋根勾配のない平面な屋根)となっています。
木が大きく育たない乾燥した地域の建材として土や粘土が使われたのです。
サンタフェはアメリカで二番目に古い都市で“アメリカの宝石”と呼ばれる美しい街です。
レンガの積み方を見れば母国が分かる?
イギリス、スペインの他にもオランダやドイツ・北欧の国々から多くの人々が新天地アメリカへ移り住みました。
ドイツ人やオランダ人は石積みやレンガ積みの建物を好みました。
オランダからの移民の家としてよく知られているのがダッチコロニアルスタイルです。
特徴的な腰折れ屋根になっていて、小屋内の空間を有効に生かす構造となっています。
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なみに住まいのレンガの積み方はイギリス積み、オランダ積み、フランス積みなど移民の母国によって異なり外壁に現れる煉瓦の模様も国によってそれぞれ特徴があります。
またスウェーデン人、ノルウェー人、フィンランド人は、丸太組みのログハウス建築を好み普及させました。いずれも堅牢で耐寒性の高い構造でアメリカの北方の寒く厳しい地域での生活に適した性能を実現した家です。
北欧住宅については、北欧住宅に似合うキッチンとは? の記事をご覧ください。
2×4工法とポストアンドビーム工法
今日、アメリカやカナダで一般的な木造建築の家は2×4工法(木造枠組壁工法)で建てられています。
しかし、アメリカで2×4工法が生み出されたのはアメリカ大陸の内部にまで開拓が進んでからで、入植当初の住宅はポストアンドビーム工法で建てられていました。
ポストアンドビーム工法は、ポスト(柱)やビーム(梁)を組み合わせて建てる工法(日本の多くの住宅と同じ木造軸組工法)ですが、柱や梁に丸太をそのまま使うダイナミックな工法です。
2×4工法は、使用する木材の断面の寸法が2×4インチ(2×6インチ、2×8インチ)であることから2×4工法と呼ばれています。
角材と合板を接合して「面」を作り、これを屋根や床、壁、天井に使って6面一体となった構造に組みあわせる工法です。日本でも約1割の住まいがこの工法で建てられています。
6面体(箱状)は、モノコック構造(一体構造)として力学的にも強固な構造で、同時に気密性や断熱性も高めやすい構造です。
アメリカン住宅にはやっぱりメリットキッチンが似合う
アメリカのキッチンのお話も少しだけ。
アメリカキッチンの特徴的は主にデザイン面です。
ヨーロッパではモダンで洗練されたスタイルのキッチンが多いのに対して、アメリカンタイプのキッチンは框スタイルのキャビネット扉など伝統的なデザインが大人気です。もちろんモダンなキッチンデザインも豊富に用意されていますが。
もともとアメリカでは豊富な木材資源を活かして住まいが作られてきたため、いまも世界中のたくさんの人々に無垢材のキャビネット扉が愛されています。
また以前はキャビネットの扉を取り付ける蝶番にも違いがありました。
アメリカンタイプはキャビネットの蝶番を装飾として外から見えるタイプで現在もノスタルジックなデザインを好む人には愛されているキッチンです。
しかし扉を開けた時に扉の厚み分、開口が狭くなるなどデメリットがあり現在では見ることは少なくなりました。
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キッチンデザイナー:齋藤 達紀
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