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輸入キッチンと国産キッチン 何が違う?

公開日:  最終更新日:2023/02/19

輸入キッチンの魅力は機能はもちろんのことインテリアとしての高いデザイン性が挙げられます。

一方国産キッチンは日本人の生活にフィットした機能性や使いやすさ、そしてリーズナブルな価格が重要視されることが多いようです。

国産のキッチンは輸入キッチンに比べてデザイン面で物足りないと言われますが、この違いは近代の日本文化におけるキッチン(台所)の位置づけの違いによる影響が少なくありません。

今回は輸入キッチンと国産のキッチンの違いについて少し深掘りして紹介します。

文化の違いがキッチンの違い

今日のような近代的なキッチンが登場したのは、電気やガス、水道・排水設備が整備された19世紀後半の欧米の都市部で、20世紀に入ってから急速に普及してきました。例えば、1925年にはアメリカ都市部の台所流し台の普及率は83.9%(ちなみに水洗トイレの普及率は82.9%)にもなっています。

明治維新後、これらの新しい技術は日本にも伝えられるようになりました。

見せたくない台所

日本では、江戸時代以前より表向きの来客用の座敷に対して、キッチン(=台所)は、内向きの生活空間として土間(竈を配置するため)の奥まった北側部分について設けられることが多く、来客の動線とは分けられ他家の人の目に触れないようにすることが一般的でした。

これは明治維新以後の新興の都市住宅にも踏襲され、台所は人に見せない裏方のための空間という呪縛が第二次世界大戦終了後も、しばらく続きます。つまり日本のキッチンは、デザイン性に対して意図的にブレーキを踏んだ状態で、機能面と清潔さの面が追求されてきたのではないでしょうか。

第二次世界大戦後は日本でも「流し台」と呼ばれるキッチンセットが土間ではなく床上に置かれるようになり、すこし後にはDK(ダイニングキッチン)空間が普及するようになりました。

ちなみにキッチン空間の改善に寄与したDK(ダイニングキッチン)は和製英語です。

ダイニングキッチンは終戦直後の住宅難を解消するための住宅施策を通して1955年に日本住宅公団がつけた呼び名です。

1964年には、芝白銀団地(日本住宅公団)の間取り図に3LDKの文字が使われているそうです。

魅せるキッチン

一方、欧米では、当然ですがキッチン空間をインテリア不要の異空間扱いはしていません。

クローズドキッチンにしてもオープンキッチンでも他の部屋と同じようにインテリアのコーディネートを楽しんできました。

例えば、欧米のキッチンメーカーは、多くの場合「キッチン家具メーカー」と「キッチン機器メーカー」に分けられ、お客様は「キッチン機器メーカー」の好きな機器を選び、キッチン家具メーカーが全体のデザインをまとめることが一般的です。

有名なキッチンメーカーは家具製造をルーツに持つ会社も多く、メリットキッチン社もその一つです。

キャビネットドアなどにオーク材やチェリー材、メープル材、アルダー材、パイン材などの無垢材を使用したり、框やモールディングなどの装飾を採用することも、キッチンも重要なインテリア家具の一つと考えれば当然のことですね。

では輸入キッチンと国産キッチンの違いは?

デザイン性の違い

今日、国産キッチンでは、スマートでおしゃれなシステムキッチンが人気です。

システムキッチンは、ワークトップに継ぎ目がなく、シンク・コンロ・調理台・キッチン収納などが一体となったキッチンを指します。

1970年代初期にドイツから輸入されたことが始まりで、1973年には国内大手のキッチンメーカーにより国産化されました。

システムキッチンという名称は、キッチンメーカーにより命名された和製英語で、アメリカではBuilt-in kitchenと呼ばれています。

輸入キッチンと国産キッチンを比べた場合、やはり輸入キッチンの方がデザイン性の高い美しいキッチンが多いようです。特に洋風住宅や輸入住宅のキッチンをお選びなら、輸入キッチンのご検討をぜひおすすめいたします。

もちろん、国産キッチンも、生活の欧米化に伴って輸入キッチンを凌駕するほどのデザインのキッチンも登場し、何より日本のお客様のニーズをよく把握して常に使いやすい製品づくりがされていることも魅力です。

自由度の違い

国産のシステムキッチンは、各キッチンメーカーにより独自に規格化され、あらかじめ用意(量産)されたパーツやビルトイン家電以外は自由に取り入れることができません。

またレイアウトやサイズも規格品の選択肢からしか選ぶことができない(または高額になる)ため、「簡易型システムキッチン」と呼ばれる場合があります。

これに対して輸入キッチンは、オーダーメイドが基本でサイズやレイアウトは自由。セミオーダーメイドの場合でも組み合わせのパターンは一万種類以上となる場合が珍しくありません。

そのために、会社の規模にかかわらず、豊富なキャビネット種類、ドアパネル、ハンドル、レイアウトプランを保有し的確に管理されています。

納期と費用の違い

輸入キッチンは、オーダーメイドやイージーオーダーメイドのため製造期間が必要で、さらに船便による輸送などにより納品までに少なくとも4ヶ月程度の時間が掛かります。住まいの完成に合わせて早めのオーダーが必要です。

国産のシステムキッチンは、海外で製造されている場合でも国内の倉庫で一定数の在庫が管理され、迅速な納品が期待できます。

さらに、費用面でもオーダメイドの輸入キッチンとセミオーダーメイドの国産システムキッチンでは差が出て当然ですし、もちろん船便などにより輸送費は国内よりは高額になります。

輸入住宅にはメリットキッチンがよく似合う

住まいの洋風化に伴ってLDK空間としてトータルコーディネートできる輸入キッチンの魅力がさらに高まっています。

夢のキッチン、夢の住宅を一緒に実現するベストパートナーとしてあなたのご要望をお聞きしご要望にあったキッチンを提案いたします。

あなたの『輸入キッチンのある住まい』という夢が叶いますように!

キッチンデザイナー:齋藤 達紀

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