注文住宅でもキッチンを選べないの!?
戸建て住宅の建築や購入を考え始めた頃、広告をチェックしていて目に付くのは、「注文住宅」「自由設計」「フリープラン」などの言葉、さらに「完全自由設計」や「フルオーダープラン」「セミオーダープラン」なども目にします。
実はこれらの言葉、ハウスメーカーや工務店によって意味が違うことをご存じでしょうか。
「憧れのキッチンを自由に設計できると思って建てた住まいなのに・・・」。今回は、「注文住宅」や「自由設計」で『本当にキッチンは自由に選べるのか?』についてご紹介いたします。
注文住宅の落とし穴?
「注文住宅」は、ご希望の間取りや外観、建材、設備などを実現できる一番自由度の高い建築の意味で使われることが多い言葉です。また「完全自由設計」や「フルオーダー」も同様の意味で使われるようですが、これらは「自由設計」や「セミオーダー」と差別化するためにあえて使われる言葉のようです。
しかし、一部のハウスメーカーでは社内規格(自社の標準として寸法や形状、材質を決める)に基づいて躯体建材などを加工し、あらかじめストックすることで効率化やコストダウンを図っているため、社内規格に合わないサイズや形状のキッチンが選べなかったり、選べても特注価格としてかなり高額になる場合があります。
また、国内キッチンメーカー(数社)のキッチンを標準仕様として決めている場合があり、キッチンをアップグレードしたい場合は、オプションとして高額になることが少なくありません。
キッチンに限りませんが希望する機器や建材、メーカーがある場合は、初期の打ち合わせ段階からはっきりと伝えるようにしましょう。
後になって慌てて予算を見直したり諦めなくてもすみますよ。
では「自由設計」は何が自由なの?
「注文住宅」と間違われやすいのが「自由設計」。この「自由設計」でよくあるトラブルが、「自由に設計できると思っていたのに、決められたメーカーのキッチンや洗面からしか選ぶことができなかった」ということです。
これは「注文住宅」が、『土地の売買と建物の請負が基本的に別物』として扱われるのに対して、「自由設計」は多くの場合『「建築条件付土地」を購入して、決められた建築業者(建築業者を選べない)で、決められた期間内に家を建てることが条件』になっていることによります。
つまり「建築条件付土地」は、宅地を売り出す段階で建築確認を申請・取得する必要があるため、あらかじめある程度の設計や配置が決まっていて、その上で間取りなどのアレンジができる住宅です。
いわば「注文住宅」と「建売住宅」の間に位置するもので、「注文住宅よりもコストが低め」「施工期間が注文住宅よりも短い」というメリットがあります。
そのほか建築会社により「間取りは完全自由」「選べるプランが豊富」「天然素材がコンセプト」など特徴のあるプランも提供されています。
しかしキッチンやバス、洗面などは「決められた建築業者」と契約している『国内メーカーのものからしか選べない』ことが主流ですので、必ず契約する前に『好きなキッチンが選べるか?』取り扱いがない場合は『施主支給が可能かどうか』を確認しましょう。
キッチンのプロとつくる あなたのキッチン
さらに憧れのキッチンの導入にも注意点があることを理解し、あらかじめキッチンのプロの視点で対策することが大切です。
例えば、アイランドキッチンとペニンシュラキッチン、どちらも人気の高いオープンキッチンですね。
「家族とのコミュニケーションを大切にしたい」「お洒落なLDKが憧れ」「開放感のある空間を作りたい」など魅力的なキッチンづくりを実現できますが、空間全体としての組み合わせの中での注意点についても理解し、対策しておかなければ後悔することになります。
オープンキッチンづくりの注意点(一例)
1. LDKに調理の煙や匂いが広がりやすい
リビングを快適に保ち、お気に入りのインテリアやソファに匂いが付かないように、適切な換気設計を施すことが必要です。
2. オープンキッチンはスペースが必要
オープンキッチンは、普通のキッチンよりも広いスペースが必要になります。きちんとレイアウトを考えないと空間が狭いと感じてしまいます。
3. 収納を確保する
特にアイランド型キッチンをお選びの場合、壁にキッチンが接していないため吊り戸棚が設けられないなど、収納スペースに工夫が必要です。
4. コンセントの数や位置が使いづらい
最近は住宅の電化が進みキッチンでも炊飯器や電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品を多く使います。細かいことのようですがコンセントの数や位置は重要です。
などがあります。
「注文住宅のキッチン相談」はもちろん「自由設計」住宅のキッチンを憧れのキッチンにグレードアップしたいのならぜひご相談ください。
あなたの夢のキッチンを一緒に実現するパートナーとして、お客様のご要望をお聞きししっかり把握した上で、必ずご要望にあった解決策を提案いたします。
またキッチンをメインとしたリノベーションも得意としています。あわせてご検討ください。
あなたの『輸入キッチンのある住まい』という夢が叶いますように!
キッチンデザイナー 齋藤 達紀
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